手作りごはんを始める前に
ペットの体調、体系、運動量に合わせて作る手作りごはん。
私が手作りごはんをはじめたきっかけは、毎日同じ食事で犬は飽きないのだろうか?必要な栄養を補えているのだろうか?
という疑問を持ち始め、愛犬により健康に、ハッピーに暮らして欲しいという願いからです。
手作りごはんというと難しく思われる方も多いと思いますが、犬・猫に与えてはいけない食材を把握すれば
決して難しくありません。例えば、人間もランチにステーキを食べたからディナーは軽めにしようとか、
仕事で帰りが遅くなったからファストフードで済ませようという日もありますよね?
あまり難しく考えず“新鮮で旬の食材”を使って、気軽にチャレンジしてみてください。
手作りごはんの利点
①生のまま与えることができる
生の食材は酵素を取り入れられ、かつ新鮮なまま食べられる。
②原材料を自分の目で確かめられる
パートナーのために食材から吟味することができる。
③添加物などを入れなくていい
手作りごはんは大半がその場で食べ切る、冷凍してもせいぜい一ヶ月くらいなので、保存のための添加物を入れる必要がない。
④年齢や体調、体質を考慮した作り方ができる
フードでも年齢別や体質別のフードが売られていますが、私たちがその違いを実感することはできません。手作りの場合は、ワンちゃんに応じた方法で、自分の手で工夫ができ、原材料の組み合わせや調理法も変えることができる
⑤新鮮なものを与えられる
作ったものをその日のうちに新鮮な状態で食べることができる
⑥アレンジすれば飼い主さんも同じような食事を一緒に食べることができる
味つけをしないで作るパートナーの食事に、調味料をプラスすれば立派な人間の食事になる。
⑦同じ材料を与えなくて済む
食材や添加物に危険要素があった場合、同じフードを一生食べていることで影響を受ける可能性も増大する。
⑧旬を考慮できる
旬を考慮することは、人間はもちろん動物も含めて健康的で経済的。夏野菜は身体を冷やす作用もあるものが多く、冬野菜は逆に身体を温める作用のものが多い。
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与えてはいけない食材
●ネギ類(タマネギ、長ネギ、ニラ、アサツキなど)
溶血性貧血や血尿の原因になります。
●チョコレート
中枢神経興奮作用があるので、大量に食べると死に至ることもあります。
●生卵の白身
卵白に含まれるアビジンという成分が腸内でビオチンと結合し、吸収を阻害します。
ビオチン欠乏症になると、下痢、食欲不振、皮膚疾患などが生じます。
●調味料
基本的に必要ありません。
一日あたりのエネルギー要求量
体表面積を利用して計算する方法が一般的です。
下記の計算式を用いて、あなたのパートナーの安静時エネルギー要求量(RER)を計算してみましょう。
一日に必要なエネルギーの量(DER)は「RER×活動係数」で計算します。
犬:RER=70×(体重kg)0.75
※体重の0.75乗は、体重×体重×体重÷√÷√で求めることができます。電卓を利用して計算してください。
例)デップの場合:70×(5.6×5.6×5.6÷√÷√)=255
猫:RER=60×体重kg
※猫は、犬ほど大きさに違いがないため、体重で計算します。
活動係数は、ライフステージ、ライフスタイル、去勢、避妊の有無、繁殖、運動量、品種、性別、
健康状態や栄養状態により変化するので、以下の係数を目安に個体に応じて調整し、求めて下さい。
●犬のDER
去勢・避妊済みの成犬 |
RER×1.6 |
---|---|
去勢・避妊していない成犬 |
RER×1.8 |
肥満傾向 |
RER×1.4 |
減量 |
RER×1.0 |
安静時 |
RER×1.0 |
例)デップの場合:RER(255)×1.6(去勢済み)=407
●猫のDER
去勢・避妊済みの成猫 |
RER×1.2 |
---|---|
去勢・避妊していない成猫 |
RER×1.4 |
肥満傾向 |
RER×1.0 |
減量 |
RER×0.8 |
安静時 |
RER×1.0 |
上記計算式で求めたDER(一日に必要なエネルギー要求量)とは、全ての栄養素
(主たる食事の他に、おやつやスナック類)を含みます。
おやつを多くあげた日は夕飯を減らす、日中たくさん運動した日の夕飯いつもより多くするなど、
飼い主さんが様子を見ながら判断し、その日のパートナーの運動量、摂取量に合わせてごはんを作ってみてください。