レトルト加工工場見学レポート
2024年7月4日(木) スタッフとレトルト加工工場の見学に行ってきました。
皆さまにしっかりお伝えできるよう、しっかり勉強させていただきました。
繁忙期にも関わらず、社長さんにお出迎えしていただきました。社長室で工場見学にあたっての注意点の説明を受け、マスク・帽子・靴カバーを着用して早速工場を見学させていただきました。
工場内に入る前にエアールームで見えないほこりや雑菌を吹き飛ばします。
中に入り、社長に手洗いの方法をお教えいただきました。(ハンドスープで丁寧に手洗い→洗い流す→ペーパータオルでふき取り→消毒液)食品加工工場なので、安全と清潔のために欠かせません。手洗いの順番・方法も厳しく定められています。
手洗いの後は粘着ローラーで白衣のほこりを取ります。1人づつ違う粘着ローラーを使い、使った後はそのまま掛けておき、工場外のスタッフが紙を交換してくれます。
最初の部屋は「調理室」
こちらでは、原料の味つけを行います。(弊社の商品は、一切味つけを行いません。)
次の部屋は「前処理室」
こちらでは、原料の袋詰めの作業をおこないます。
当日は、いわし姿煮の生産が行われていました。弊社取扱商品ではありませんが、レトルトパウチの作り方を勉強させていただきました。前処理室で行う工程は、原料の計量、レトルトパウチへの充填、密封、X線検査。厳しいチェックをクリアしたパウチは、レトルト釜に搬入するために丁寧に並べられます。
作業の傍らで、カンガルーミンチ原料の試作をして頂きました。今回初めてオーストラリアから仕入れた原料で現地でミンチ加工したものです。どんな仕上がりになるか楽しみです。
続いて「手詰めライン」
この日は、学校給食用のいわしの梅煮を手作業で頭、内臓、尾びれを切り落としてパッキングしていました。
この状態を「ドレス」と呼ぶようで、パウチの中に透明トレイが入っているのでとてもきれいに充填されています。こちらは味付けされてますが、今回味付けなしで試作頂くことができました!出来上がりが楽しみです。
こちらは先ほどのおでんと違い、ひとつづつ機械で密封するために設置します。
機械を通して密封されたパウチは、レトルト釜に入れるためにトレイに並べられます。いわしの梅煮と一緒に試作品のいわしの切り落としといわしのまるごとを並べていただきました。
続いて、手作業で袋詰めしていきます。全工程において、ミスを防ぐために徹底した作業指示書の元で作業が行われています。
いよいよレトルト加熱処理工程に突入です。
左の機械がレシーバー、右がレトルト釜です。温度、気圧を設定し、加圧殺菌・加圧冷却を行います。殺菌処理の終わったものは「殺菌済」のフダが張られ、この状態で冷却します。作業工程はアイテム別に全て台帳に記入され、3年間保管されています。
殺菌済のトレイは、「生産倉庫」に搬入され、X線で異物検査を行います。
生産倉庫は屋外に設けられており、一度出ると入れない厳しい基準が設けられています。
機械を通して、合格商品は「OK 良品」、不合格商品は「NG 異物」と表示され、大音量で警告されます。1mm以下の異物にも反応する優れた機械なので、合格商品は安心して出荷できます。
検査を終えたレトルトパウチは、箱詰めされ「出荷室」に移動します。商品別にきれいに生理整頓された室内で保管されています。この出荷室から弊社に出荷された商品をお客様にお届けしています。
出荷室の隣にあった「冷凍庫」も見せていただきました。-20℃に保たれています。(私たちが出入りしたため、一時的に温度が上がっています。)
※番外編
工場で出た汚水は、隣接する下水処理施設で浄化され、川に放流しています。(写真中央が処理前の汚水、写真右が処理後の浄水。)