いわし切り落とし 誕生秘話
~いわし切り落とし 誕生秘話~
新商品「いわし切り落とし」
日頃ご愛顧いただいている いわしフレークと何が違うの・・・?
「いわし切り落とし」商品化に至るまでのストーリーをお話しいたします。
2009年11月14日、弊社レトルトパックを製造していただいている加工工場の見学に行ってきました。
今回初めてレトルトパックができるまでの製造工程を見せていただけるとのことで、期待に胸が膨らみます。
(詳しくは「レトルト加工工場レポート」をご覧ください。)
ご承知の通り、こちらは食用レトルト加工工場です。
主力商品は、いわし、さんま等の惣菜とおでん。
見学させていただいた日は、まさにおでんのレトルトが作られている最中でした。
おでんのレトルトパックは、原料の計量、レトルトパウチへの充填を手作業で行い、機械で密封してX線検査にかけられます。
厳しいチェックをクリアしたパウチは、レトルト釜に搬入するために手作業で丁寧に並べられます。
おでんなどの大ロット商品はこちらで作られています。
続いて案内していただいたのは、手作業で行われている「手詰めライン」
弊社レトルトパックは、こちらでひとつづつ手作業で丁寧に作られています。
この日は、学校給食用のいわしの梅煮を手作業で頭、内臓、尾びれを切り落としてパッキングしていました。
その光景を見ながら、あることに気づきました。この切り落とされた頭、尾びれはどうするのだろう・・・?
早速社長に聞いてみると、飼料として輸出しているとのこと。この切り落とし部分でレトルト加工していただけないか
確認し、試作品を作ってもらうことにしました。
この他に、いわしをまるごとレトルト加工してもらうためにパウチに充填していただきました。
出来上がった試作品を見て、スタッフ一同歓喜しました。
これは絶対に面白い!
(こちらは試作品のため、中身が見える透明パウチで作りました。実際の商品は通常のレトルトパック同様
遮光性の高いアルミの白い袋を使用します。)
頭や尾びれ、そして骨もレトルト加工すると本当に柔らかくなります。
ご自宅ですと、圧力鍋で調理する感じです。
学校給食用には頭や尾びれは必要ありませんが、立派な食材です。
フレッシュな状態でパウチに充填するので、私たちが食べても問題ありません。
しかも、魚の目のまわりには皮膚や粘膜の健康を保つビタミンAやDHAが豊富!
尾びれは、皮膚や筋肉をつくるコラーゲン(たんぱく質の一種)がたっぷり!
廃棄するのはMOTTAINAIと思います。
通常は飼料として輸出するか、廃棄していたものなので、工場長さんのご好意により原料費もかなりお安くしていただきました。
ただし、通常の80gパックより大きな袋になるのでその分のコストはどうしてもかかってしまいます。
(このレトルトパウチは大きさによりコストがかなり変わるようです。空気や水分、光を遮断してパウチの中身を守る大切な役割を担っているので、食用の高品質のパウチを使用しています。)
これまで、大型犬のオーナー様、ワンちゃんネコちゃ多頭飼いのオーナー様から、大容量のレトルトパックのご依頼を受けておりましたが、原料のコストは変わらないためできあがりのお値段にあまり差がでないことから断念しておりました。
こちらの「いわし骨ごとやわらか煮」は、“通常学校給食用には使わない部分”という、わけあり原料を使用しているため、通常のレトルトパックと比較して大幅なコストダウンを図ることができました!
もちろんお時間のある方やお料理の好きな方は、スーパーでいわしを購入して圧力鍋で煮込んでいただくと、同じようなものが出来上がると思います。
お忙しくて圧力鍋でお料理する時間がない方、また私のようにずぼらな方(汗)には、本当にオススメです。
いわしをはじめ、魚にはEPAやDHAを含むオメガ3脂肪酸がたくさん含まれています。
EPA(エイコサペンタエン酸)は、血液をサラサラにしてくれます。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。
多価不飽和脂肪酸は、身体の中で作れないので食べ物から摂取しなければいけません。
ワンちゃんだけではなく、もちろんネコちゃんにもオススメです。
週に1度はお魚DAYを作ってみませんか?